みなさま
お世話になっております。M&A365代表の森永でございます。
8月にも多くのM&Aが発表されました。
この中で弊社が注目したM&A事例をご紹介いたします。
因幡電機産業社、フジクラ直系の電線商社・藤倉商事社を子会社化
売手の藤倉商事社は、売上高326億円のフジクラ100%子会社
藤倉商事社は1947年設立、フジクラ社(東証プライム5803)直系の電線・電子部品の販売商社です。
本社は東京都江東区、従業員139名。フジクラをはじめとするメーカーの電線・ケーブル、光ファイバ、コネクタ等を扱い、売上高は326億円(2025年3月期)です。
かつて600億円規模だった売上は、親会社のグループ再編に伴い300億円台まで縮小しておりました。
買手の因幡電機産業社は、電設資材卸トップ企業
買手の因幡電機産業社(東証プライム9934)は、電設資材で国内首位の専門商社です。2026年3月期は売上高4,170億円、営業利益297億円と5期連続の過去最高益、自己資本比率62.9%と買収余力は十分です。
同社の中期経営計画は「首都圏シェア拡大」「情報通信など隣接領域への拡大」を重点施策に掲げており、首都圏地盤・光関連商材を持つ藤倉商事社の取り込みは、この2つにそのまま重なります。
業績好調時の「選択と集中」
本件は、絶好調の親会社が子会社を手放す事例です。フジクラ社はデータセンター向け光ファイバ特需で2026年3月期に純利益1,572億円と過去最高を更新し、新中計では「第4の創業」を掲げ光・情報インフラへの経営資源の集中を表明しています。
業績不振の切り離しではなく、ノンコア事業を「最も活かせる相手」へ譲る戦略的売却であり、直近も中国合弁の持分譲渡(119億円)等を実行しております。
好調時こそポートフォリオを組み替える、大手メーカーの選択と集中の典型例です。
以上です。今月もよろしくお願い申し上げます。