みなさま
お世話になっております。M&A365代表の森永でございます。
6月にも多くのM&Aが発表されました。
この中で弊社が注目したM&A事例をご紹介いたします。
売れるネット広告社グループ、パロットビーク社を株式交付で子会社化(議決権60.03%取得)
売れるネット社は、実はモバイルが利益の大半を稼ぐ会社
売れるネット広告社グループ社(東証グロース・9235)といえば「100回のA/Bテスト」のD2C支援会社のイメージですが、祖業のD2C支援セグメントは赤字が続いており、現在の利益の稼ぎ頭は子会社JCNT社が担う通信・モバイル事業です。
つまり、同社はモバイルが利益の柱の会社であり、今回のM&Aは飛び地ではなく、利益の柱への追加投資となります。
「戦略的同規模M&A」作戦
売れるネット社は、「戦略的同規模M&A」というメッセージを掲げ、積極的にM&Aを推進しております。
これは、前年の自社グループの売上高と“同規模”の売上を持つ企業を、毎年M&Aで取り込んでいくという非常にアグレッシブな成長戦略です。
この戦略により、 売上高が7億(2024年)→15億(2025年) とジャンプアップしています。今後は、30億→60億と、倍々で売上高を積み上げる計画を掲げております。
現金を使わない「株式交付」スキーム。基本合意からの変遷
対価は現金ではなく自社株式です。2021年会社法改正で導入された「株式交付」を用いられております。キャッシュアウトはゼロ、適格要件を満たせば売手の譲渡損益課税は繰り延べられます。
注目は、基本合意から最終契約までに条件が動いている点です。
基本合意では、100%+株式譲渡の発表でしたが、最終的には60%+株式交付となっております。
60%取得ゆえ連結純利益の取り込みは6割に留まる点も要注意です。
以上です。今月もよろしくお願い申し上げます。
