みなさま
お世話になっております。M&A365の森永でございます。
2024年6月にも多くM&Aが発表されました。
この中で個人的に気になったM&A事例をご紹介いたします三菱UFJ銀行、SAF（持続可能な航空燃料）の製造技術を持つLanzaJet社に出資
https://www.bk.mufg.jp/news/admin/news0626.pdf
再生可能エネルギーのM&A公表事例は近年増えております。
太陽光、風力、地熱、バイオマスなどはよく耳にします。SAFの事例は、数件発表されております。
SAFとは、持続可能な航空燃料のことで、今エネルギー界隈では注目されている分野です。
一昨年、ANAやJALなどの世界32の航空会社が、2030年のSAFへの置き換え目標を10%に設定をしました。また、昨年、経産省も、同様の発表をしております。
SAFの原料や製法は各国が競っている状況であり、天ぷら油、バイオエタノール（原料はとうもろこし、大豆）、廃プラスチックなどの研究が進んでおります。
今年の3月には、出光興産社がオーストラリアのSAF製造会社に出資をしております。バイオエタノールを原料とした製法の会社です。
出光興産社、SAF製造のJet Zero Australia社へ出資
https://www.idemitsu.com/jp/news/2023/240313.html
今回の三菱UFJ銀行の資本参加の相手方は、アメリカの会社で、こちらもバイオエタノールを原料とする製法の技術を有する会社です。
タイミングは偶然かもしれませんが、今年4月に、アメリカ財務省が、バイオエタノール用の生産者を後押しする税額控除の施策を発表しました。
アメリカは、先行する欧州、東南アジアに対しバイオエタノールで攻勢をかけていく姿勢のようです。
メガバンクの情報収集力とタイミング、中長期的な目線での投資は模範になると思い、今月の事例で紹介させていただきました。
再エネ燃料でのフライト、楽しみです。
以上です。今月もよろしくお願い申し上げます。
