みなさま
お世話になっております。M&A365代表の森永でございます。
5月にも多くのM&Aが発表されました。
この中で弊社が注目したM&A事例をご紹介いたします。
アイフル社、SESのスマートリンク社を子会社化
https://www.aiful.co.jp/group/news/pdf/1263/nr20250620.pdf
企業概要と業界ポジション
アイフル株式会社は、京都市に本社を置く独立系の総合金融サービス企業です。主力の無担保ローン(消費者金融)をはじめ、有担保ローン、事業者ローン、クレジットカード多岐にわたる融資サービスを展開しております。
2025年3月期の連結業績は営業収益1,890億円(前年比+15.9%)、経常利益268億円(+21.5%)となっており、消費者金融業界では営業収益ベースで業界3位、純利益ベースで2位となっております。
M&A戦略の位置づけ
中期経営計画(2024–2027年度)において、「M&Aの推進」を最重要方針の一つに掲げています。3年間で最大600億円を投資枠とし、積極的に企業買収を行うことで事業ポートフォリオに変化をつけ、トップライン(売上高)の成長加速を図る戦略です。
実際、2023年以降は以下の買収を実現しております。
共通するM&Aのテーマ
一見して多いのは、SES(システムエンジニアリングサービス)の会社です。
現在、金融業界では、デジタル化やフィンテックの強化が進んでいます。
消費者金融領域でも、融資審査へのAI活用、スマートフォン完結の借入申込、オンライン本人確認(eKYC)、キャッシュレス決済サービスとの連携など、デジタルトランスフォーメーションが加速しています。
アイフル社は、M&Aを通じ、システム開発の内製化を行い、UI/UXの改善やデジタル化の加速を目論んでいるのではと想像しております。
数年後には、独立系ノンバンクから総合金融テック企業へと飛躍を遂げているかもしれません。
以上です。今月もよろしくお願い申し上げます。