みなさま
お世話になっております。M&A365代表の森永でございます。
5月にも多くのM&Aが発表されました。
この中で弊社が注目したM&A事例をご紹介いたします。
5月は、お米の話題が駆け巡りましたね。ということで、食品スーパー業界を取り上げます。
クスリのアオキホールディングス社、香川県の食品スーパー、ミワ商店社を子会社化
https://data.swcms.net/file/kusuri-aoki-hd/ja/NewsRelease/auto_20250508534288/pdfFile.pdf
小売業界の課題
少子高齢化、人口減少と購買力低下というのは、小売業界共通の課題です。
年金世代は、物価上昇対し年金給付額が追いついていないため、可処分所得は減少傾向にあります。
現役時代は、賃上げ次第ですが、社会保険料等の負担増で可処分所得は減少気味の人が多いのではないでしょうか。
日常生活と密接に結びつく小売業は、このような景気の動向に敏感な業界で、日々厳しい競争を繰り広げております。
ドラッグストア、ディスカウントストアの主な打ち手
- 積極出店、ドミナント展開
もともと地域性が強い業界ですが、昨今は他県、他エリアへの進出が活発になっています。
- 調剤強化
調剤併設店舗を増加させることで、高齢者の取り込み、かかりつけ薬局機能の充実を図っています。
- 生鮮食品の取り扱い強化
ドラッグストアの市場規模は9兆円に対し、スーパーマーケットの市場規模は25兆円です。成長率はドラッグストアの方が大きく、スーパーマーケットの市場を獲得している動きが見られます。
- M&A
昔から再編が多い業界です。近年では、マツモトキヨシHD社とココカラファイン社の経営統合、ツルハHD社とウエルシアHDの経営統合がニュースになっております。
クスリのアオキHD社のこれまでのM&A
クスリのアオキHDはこれまで、スーパーマーケットのM&A多数行っております。
これにより、食品(フード)部門の売上構成比が50%に達しているとのことです。
以上です。今月もよろしくお願い申し上げます。